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食前に薬を飲む理由

[ 2014-03-24 14:33 ]

医療用治療薬の服用時間について詳しく考えた事のある人は少ないのではないでしょうか。しかしながらその服用時間を守るのと守らないのとでは大きく効果が変わってしまう場合が多いのです。

まず一般的な服用時間には、起床時・食前・食直前・食直後・食後・食間(空腹時)・寝る前と分けられます。医療用治療薬の多くは食後服用となっておりますが、この様に細かく分かれている理由を「食前」について解説してみます。

「食前」とは食事の前の30分以内に服用する事を言います。その代表的な薬剤として、メトクロプラミドやドンペリドンが挙げられます。作用の仕方は全く異なりますが、両方とも胃腸の動きを調節して、吐き気などを抑える効果があります。食事をすると気持ち悪くなってしまう方や吐き気をもよおしてしまう方に処方される薬ですが、食後に服用してしまっては食事の刺激に対する胃腸の動きを調節するまでに時間がかかってしまいます。食事の時には薬の効果で胃腸の動きが調節できるよう、あらかじめ食事の前に服用しておく必要があるのです。

医療というものは状況とタイミングが様々に設定されています。適切な服用が安全で効果的な治療に繋がるのです。

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